
Oussama Ammar
Web3でコンポーザビリティが重要な理由
Web3の議論の中で、私が最も関心を持つのはコンポーザビリティ、つまり組み合わせて使える性質だ。デジタルな所有権も重要だが、共有の部品を組み合わせられることによって、ほかの人々が技術を役立つものへ変えられる。
ワールド・ワイド・ウェブは1989年にCERNで発明された。もともとは、世界中の大学や研究機関の情報共有を自動化するために考案され、開発されたものだ。だがCERNは初期の段階で、普及と影響を最大化するため、オープンソースにするという明確な選択をした。誰もがアクセスできたことが、インターネットの発展と、その後の進化への道を開いた。
ソフトウェアのコンポーザビリティとは、部品を組み合わせ、再利用できることを指す。オープンソースは、コードを調べ、変更し、その上につくることを可能にして、それを容易にする。魅力は実用的なものだ。協力すれば、チームは基礎をつくり直す時間を減らし、ユーザーに届けるものの改善に時間を使える。
暗号資産の分野では、コンポーザビリティが急速な成長と革新を促してきた。小さなチームでも、すべてを一からつくらずにプロジェクトを立ち上げられる。分散型プラットフォームは、開発者が素早く進めるための部品を提供し、世界中の利用者にもつながっている。その見返りとして、プラットフォームの生態系が育つ。双方に利益がある。重要なのは、多くのWeb2の巨大企業が革新をゼロサムゲームとして考える一方で、Web3にはWAGMI、「みんなでうまくいこう」という発想があることだ。
ゲームと金融の仕組みを組み合わせたことで、プレイ・トゥ・アーン型の暗号資産ゲームが生まれた。共有の部品が、業界をまたぐ実験を支えられる例の一つだ。その実験が長続きするかどうかは、ユーザーに何を提供するかによる。
コンポーザビリティは、開発者だけでなく利用者にとっても重要だ。誰かが既存のアイデアを改良したり、より無駄のないものにしたりできれば、恩恵を受ける人が増える。閉ざされた製品や互換性のないインフラは、それを難しくする。私が関心を持つのは、すべてのチームが最初からやり直すのではなく、あるチームの改善が別のチームへ伝わる仕組みだ。
Daedalium に初掲載。