
Oussama Ammar
モーリス・アレと、連続市場という幻想
私はツイッターで、一つの直感を共有した。暗号資産の未来には、非連続的な市場が必要になる。
バッチオークション。
時間を区切ること。
価格は毎秒動かなくてはならない、という幻想を壊すものなら何でも。
リンクトインで、友人のユベール・ド・ヴォープラヌが答えた。作家で、弁護士で、金融規制の専門家だ。「君はモーリス・アレを再発見したんだよ」。
名前は聞いたことがあった。
時間を取って読んだことはなかった。
学界の崇敬の下に埋もれた、また一人のフランス人経済学者だと思っていた。
それから、彼の著作を開いた。
いきなり、頬を張られたようだった。
当時の支配的なモデルに一生反論し、あらゆる人を苛立たせ、ことあるごとに主流に逆らった男。それでも、ノーベル賞を取った。それだけでも、立ち止まって考える価値がある。
だが、最も驚いたのはこれだ。アレは60年前に、連続市場の根本的な欠陥を見抜いていた。そして、現代の金融システムが幼稚に見えるほどの明晰さで、それを語っていた。
彼が何を理解していたのか。そして、なぜ特に暗号資産にとって重要なのか。解きほぐしてみよう。
連続市場:現実ではうまくいかない美しい発想
連続取引は、自然法則のように扱われる。
価格は毎秒更新されるべきだ。
情報は瞬時に織り込まれるべきだ。
市場は眠ってはいけない。
この物語は、現代人の想像力を喜ばせる。
同時に、脆い仕組みを作る。
アレは、経済学者たちが無視していた明白なことから出発した。現実の市場は連続的ではない。人は断続的に考える。情報は衝撃として届く。意思決定は、まとまって起きる。
連続的な構造は、雑音を情報のように見せる。
小さな不均衡がシグナルになる。シグナルがトレンドになる。トレンドが連鎖反応へと変わる。
世界で何かが起きたから反応するのではない。反応するように作られているから、システムが反応する。
これが、アレの批判の土台だ。
連続取引が本当に生み出すもの
1. 雑音を増幅する
連続的な仕組みの中で、市場は感度が高すぎるマイクのように振る舞う。すべてを拾い、何も安定させない。
ごく小さな注文で価格が震える。アルゴリズムは影を追う。変動性が、構造に組み込まれる。
2. 理解ではなく、速さに報いる
洞察よりタイミングの価値が高くなると、市場はよくなるのではない。歪む。
高頻度取引業者が得をする。ファンダメンタルズを見る投資家は歪みを追わされる。それ以外の人は、巻き添えになる。
3. 価格をファンダメンタルズから切り離す
1分間に40回動く価格は、現実世界についての40回の情報更新を反映しているのではない。機械内部の40回の衝動を反映している。
構造が誇張を促すなら、誇張が普通になる。
アレは、高頻度取引も、暗号資産も、フラッシュクラッシュもない何十年も前に、これを見ていた。
彼の解決策:機械を止める
アレは夢想家ではなかった。資本主義や金融を小さくしようと言ったのではない。
実際に、現実の何かを反映する市場を求めた。
提案は、徹底的に単純だった。
1日に一つの清算価格。資産ごとに一つの統一された値決め。連続的な反応ではなく、注文をまとめて決まる均衡。
日中に、全員が注文を出す。決まった時刻に、市場で取引を成立させる。すべての需要と供給を集約した、一つの価格が生まれる。
最後の取引でも、最速のアルゴリズムでも、その瞬間の恐慌でもない。
本当の均衡だ。
この構造には、三つの働きがある。
- 雑音が打ち消し合う。
- 投機が、仕組み上の優位を失う。
- 価格が再びシグナルになる。
読んでみると、この構想がどれほど現代的に感じられるか、強調しすぎることは難しい。
世界が、彼の正しさを示した
彼は、現在こう呼ばれるものを、ほとんどそのまま予見していた。
- フラッシュクラッシュ
- 流動性の空白
- 再帰的なフィードバックループ
- ボラティリティの連鎖的拡大
- 24時間365日市場の、カジノのような構造
- 暗号資産市場の崩壊
- アルゴリズムによる連鎖反応
アレは、それらが存在する前に書いていた。
それなのに、その分析は2010年、2020年、2022年、そしてその間のすべてを事後検証したように読める。
連続市場が脆さを生むのは、そうならざるをえないからだ。そのように作られている。
さらに深い洞察:市場の設計が、市場の行動を決める
これが、本質的な教訓だ。
市場は真実を明らかにするのではない。自分自身の構造がもたらす結果を明らかにする。
連続的な仕組みを設計すれば、不安定さが生まれる。周期的な仕組みを設計すれば、安定が生まれる。
道徳ではない。仕組みの話だ。
皮肉なことに、暗号資産はアレの直感を試すのに理想的な位置にいる。世界規模で、リアルタイムで、構造的に連続している。つまり、構造的に変動が激しく、自己反応的で、脆い。
次世代の暗号資産市場が、価格変動への依存から抜け出し、現実の経済用途を作りたいなら、アレが説明した構造を取り入れる必要がある。
美しいからではない。機能するからだ。
結び
モーリス・アレは、時代を先取りしていたのではない。市場の物理に、率直だっただけだ。
連続取引は自然ではない。中立でも、効率的でもない。ただ、自分の不安定さを速さで隠している。
休まない市場は、考えない市場になる。アレは、それを見抜いた。
絶え間ない動きの上に築かれた金融の世界で、その言葉は単純な力を持つ。
構造の速度を落とせば、システムは安定する。
Daedalium に初掲載。