
Oussama Ammar
ビットコインの価値をどう考えるか
ビットコインやレイヤー1ブロックチェーンのトークンが持つ本質的な価値については、根本的な誤解がある。よくあるのは、企業のようにキャッシュフローを生まないのだから、こうした暗号資産には本質的な価値がない、という考えだ。長い弱気相場では、この説明が市場の空気を支配しがちだ。だが、これは見当違いで、考えることを怠った見方だ。そろそろ終わりにしたい。
私の反論はこうだ。インターネットそのものは、どれだけキャッシュフローを生むのか。答えはゼロだ。価値を生むのは、その上に構築されたアプリケーションだ。それでも、インターネットは非常に価値がある。
だからビットコインやL1トークン、あるいはWeb3の取り組み全般を、単純すぎる保守的な見方だけで考え続けるわけにはいかない。ビットコインもイーサリアムも企業ではない。したがって、その価値は利益を土台にしていない。むしろ、新しい生態系全体を支える構成要素への持ち分に近い。インターネットの初期に戻ったと想像してほしい。新しいシステムのインフラに投資できるだけでなく、ネットワークの一部を実際に所有できるとしたら、投資するだろうか。それとも、キャッシュフローがないから悪い投資だと主張するだろうか。
ブロックチェーンは取引の共有記録を維持し、分散型アプリケーションを支えられる。そこで、企業に対してとは違う問いが生まれる。そのネットワークはどれほど役立つのか。そしてトークンは、その有用性の中でどんな役割を果たすのか。
分散型ブロックチェーンは、単一の仲介者に頼らず資産を保有し、移転する方法を提供する。自分自身が銀行になるということは、その資産と送金に責任を持つことでもある。私が価値を感じるのは、この管理のあり方の変化だ。どのネットワークも同じように安全で、干渉を受けないという約束ではない。
国境を越えてお金を動かすと、金融システムがどれほど仲介者、許可、事務手続き上の摩擦に依存しているかが見えてくる。競合する仕組みを評価するとき、基準になるのはこうした実際の問題だ。
インフレもまた、時代を問わない問題を提起する。通貨の価値が下がるとき、人々は購買力をどう守ればいいのか。どの国や資産が話題になっているかにかかわらず、真剣に考えるべき問いだ。
そこから、ビットコインを「デジタル・ゴールド」と見る議論につながる。価格変動が大きいため、価値を保存できるかという問いは難しい。都合よく選んだ一定期間の華々しいリターンだけでは、この議論は決着しない。
下落はつらく、上昇は高揚をもたらし、変動には苛立たされる。私は、この種のネットワークを長期でどう評価するかに関心がある。ビットコインの供給量に上限を設けるルールは、その議論の中心にある。
金のほうが準備資産として優れていると思うなら、自国から持ち出そうとしてみてほしい。またしても官僚的な手続きを目にするはずだ。
私が言いたいのは単純だ。お金も金も、思うほど神聖不可侵ではない。ますます見通しにくい世界で、次の問いに答える資産の種類があるなら、
1.) 自分たちのお金をどうすれば、より自分で管理できるか。
2.) お金の移動をどう簡単にできるか。
3.) それと同時に、購買力を維持するための別の選択肢をどう持てるか。
少なくとも、軽蔑して反発するのではなく、前向きな好奇心を持って向き合うべきだ。
バフェットが何と言おうと、ビットコインを少し買うのはいいと思う。❤️
Daedalium に初掲載。